Contents
都留文科大学
の評判は?
山梨県都留市に位置する都留文科大学は、文学部のみを置く公立の単科大学です。公立大学としては全国で唯一の教員養成系大学として知られており、卒業生の約1/3が教職に就いているという実績を持ちます。教員を目指している人であれば、ぜひとも候補に入れたい大学の一つといえるでしょう(※2015年当時)
〜都留文科大学の基礎データ〜
- 初年度総額:
802,800円
※都留市内の学生は661,800円
- 平均倍率:
約2.2倍
- 募集学科&募集定員:
文学部 初等教育学科:180名
文学部 国文学科:120名
文学部 英文学科:120名
文学部 社会学科:150名
文学部 比較文化学科:120名
- 受験科目:
-
前期
○初等教育学科
1次:センター試験(国語・地歴・公民・数・理・外から選択、3教科3~4科目)
2次:学科試験なし○国文学科
1次:センター試験(国語、外国語、地歴・公民・数・理から選択、3教科3~4科目)
2次:学科試験なし○英文学科
1次:センター試験(外国語、国語・地歴・公民・数・理から選択、3教科3~4科目)
2次:学科試験なし○社会学科
1次:センター試験(外国語、国語・地歴・公民・数・理から選択、2~3教科または3~4科目)
2次:学科試験なし○比較文化学科
1次:センター試験(外国語、国語・地歴・公民・数・理から選択、2~3教科または3~4科目)
2次:学科試験なし
中期
○初等教育学科
1次:センター試験(A型:外国語、国語・地歴・公民・数・理から選択 B型:数学、外国語、国語・地歴・公民・理から選択、2~5教科3~6科目)
2次:小論文○国文学科
1次:センター試験(外国語、国語、地歴・公民・数・理から選択、3教科3~4科目)
2次:国語○英文学科
1次:センター試験(外国語、国語、地歴・公民・数・理から選択、3教科3~4科目)
2次:英語○社会学科
1次:センター試験(現代社会専攻は国語・地歴・公民・数・理・外から選択、環境・コミュニティ創造専攻は外国語、国語・地歴・公民・数・理から選択、3教科3~4科目)
2次:小論文○比較文化学科
1次:センター試験(外国語、国語・地歴・公民・数・理から選択、2~3教科または3~4科目)
2次:英語
都留文科大学は教員養成系の単科大学であり、文学部のみしか設置されていません。5つある学科のうち、比較文化学科以外の4つの学科で教員資格が取得できますが、いずれの学科も文系科目のみでの受験が可能です。「教員志望だけれど理系科目に弱い」という人には狙い目の大学といえるでしょう。
気をつけたいのは、試験日程による偏差値の差です。試験は前期日程と中期日程とで実施されますが、前期日程では個別学力検査が実施されず、センター試験のみでの判定となります。そのため偏差値は、前期が56~60の範囲内であるのに対し、中期では61~64と高めに出ています。中堅大レベルから難関大レベルにまで一気に跳ね上がってしまいますので、少しでも合格の可能性を上げたい人は前期で挑戦するようにしましょう。それに対して、学科間での偏差値はさほど違いがありません。関心の高さや受験科目の得意さでシンプルに志願学科を選んでも問題ないでしょう。
なおセンター試験では、最低でも75%程度の得点率が求められます。中期日程の2次試験では、一般的な国公立の出題傾向に即していますので、記述や論述を中心に学力を磨くようにしましょう。小論文は200~300字程度と短めですが、だからこそコンパクトに論旨をまとめる力が要求されます。小論文が科される学科では、専門的な小論文対策も欠かせません。
都留文科大学の評判&ポイントを紹介!
- 比較文化学科以外のすべての学科で教員資格が取得可能!
- 理系が苦手な人に朗報!どの学科も文系科目だけでも受験できます。
- 前期日程と中期日程で大きく偏差値が変わるため、前期入試が狙い目。
- センター試験は最低でも75%!できれば80%を目標に。
※外部サイト
都留文科大学のオススメポイントを紹介♪
教員養成力に定評のある大学
都留文科大学は、全国でも唯一の教員養成系公立大学です。例年、卒業生の約3割が教職に就いており、教員志望者にとってはこれ以上ないほど最適な大学だといえるでしょう。特に、小学校教員の養成には創設以来ずっと力が注がれており、ほとんどの学科で資格取得が可能です。
地方公立大なのに全国区
教員養成大学として有名な都留文科大学には、全国各地から学生が集まっています。すべての学生のうち、なんと約9割が山梨県外の出身です。さまざまな都道府県で生まれ育った学生と知り合えますので、幅広い交友関係を築くことができるでしょう。
都留文科大学はもともと、山梨県立臨時教員養成所を前身として生まれた大学です。さらに都留市は、江戸時代から学校が置かれるなど、歴史的に教育熱心な土地だったという土壌もあります。そんな都留文科大学が教員養成系の大学として発展してきたのは必然といえるでしょう。これまでに約3万人の卒業生を輩出していますが、そのうち1万人以上が教職に就いているというデータがあります。中でも、初等教育学科に関しては7割以上が教員になっているほどです。多くの学生が同じ目標を共有していますので、教員を目指している人にとっては勉強へのモチベーションも上がりますよね。
地方の公立大学というと、学生の大半を地元出身者が占めるというケースが目立ちます。これは、多くの公立大学ではネームバリューの届く範囲が限定されていますし、地元出身者であれば入学金も割安になるためです。ところが都留文科大学の場合はまったく事情が異なります。教員養成系の公立大学として抜群の実績を残しているため、なんと学生の約9割が山梨県外の出身者となっているのです。さらに、都留市内の出身者に限定すれば1%程度に過ぎません。地方公立大でありながら全国区であるという、とてもめずらしい大学なのだということがわかるでしょう。おかげで、さまざまな都道府県で生まれ育った人と知り合うことができますから、交友範囲が広がるのも嬉しいポイントです。
教員養成のイメージが強い大学ですが、実は留学制度やバックアップも充実しています。留学先の大学での単位も卒業単位として認められる交換留学、語学研修が中心となる協定校留学や短期の海外語学研修など、さまざまなプログラムが用意され、アメリカ、イギリス、カナダなどの英語圏から、中国や韓国のアジア圏でも学べる環境が整っています。一定の条件を満たせば自分で探した留学先での単位が認められる制度も。給付型奨学金や奨励金の制度もあり、教員や職員が制度の紹介やアドバイス、対策講座などを行っています。また、海外からの留学生を支援する学生チューター制度もあり、日本語教師を目指す学生や海外文化、語学を学ぶ学生にとってもまたとない環境といえます。
山梨県都留市は大月市と富士吉田市の中間に位置する市で、周囲はほとんど山に囲まれています。のどかで落ち着いた自然豊かな土地ですから、真剣に勉学に打ち込むにはこれ以上ないほどの環境だといえます 。「そんなに山間部では生活が不便そう…」と不安になる人もいるかもしれませんが、そこは心配無用。最寄駅が「都留文科大学前駅」であることからもわかるように、キャンパス周辺は大学を中心として廻っている街だからです。そして新宿までは約80分。休日は都内へ出かける学生も多いのです。また、都留文科大学には学生寮が存在しないため、県外出身者は多くが周辺に下宿しています。こうした事情から学生街が形成されているので、スーパーやコンビニもありますし、日常生活に困ることはありません。どこへ行っても都留文科大学の学生であふれていますので、気軽に学生同士が会えるのも魅力のひとつでしょう。
※外部サイト