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旅行業務取扱管理者(国内・総合)
多数の大学で課外講座が開講している旅行業務取扱管理者資格。簿記や宅建士、TOEICなどと並んだメジャー資格となりつつあります。実際に国内旅行業務取扱管理者の受験者の大半は大学生とも言われており、それを受けた大学側も学生に配慮した環境作りを進めているようです。
〜旅行業務取扱管理者の基礎データ〜
- ○2011年
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- 受験者数:
11,833人(14,998人)
- 合格者数:
2,946人(5,377人)
- 合格率:
25.0%(32.8%)
- ○2012年
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- 受験者数:
11,534人(15,042人)
- 合格者数:
3,517人(5,534人)
- 合格率:
30.5%(36.8%)
- ○2013年
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- 受験者数:
10,832人(15,241人)
- 合格者数:
2,781人(4,702人)
- 合格率:
25.7%(30.9%)
※括弧内は国内旅行業務取扱管理者データ。括弧外は総合旅行業務取扱管理者データ。
- 有資格者の目安年収:
460万円
- 主な職場:
旅行会社、駅、テーマパーク、環境局、空港、観光地
- この資格を取るならこの学科:
観光学科、国際ビジネス学科、社会学科
旅行業務取扱管理者には“総合”と“国内”の2資格があり、前者は海外・国内双方の旅行業務を扱えますが、後者は国内の旅行業務だけを扱えるという違いがあります。受け持ちも前者が全国旅行業、後者が日本旅行業協会ですので、よく注意して下さい。一般にはあまり知られていないようですが同資格は国土交通省認定の立派な国家資格です。受験資格は特にないため独学でも勉強することが可能ですが、最近では各大学の課外講座でもこの資格を扱うようになりましたので、積極的に活用してみましょう。また同資格を活用して実際にツアーコンダクターとして働くためには所定の研修と実務経験を積む必要があります。
旅行業務取扱管理者になるためのステップ紹介
総合旅行業務取扱管理者資格は、国内旅行業務取扱管理者資格よりも扱える業務範囲が広いため、難易度も前者のほうが高いといえます。目安として前者は100時間前後の学習でも合格の可能性がありますが、後者の場合200時間程度の勉強が必要なこともあるようです。しかし2006年より“科目合格制”がスタート、一定の合格点に達した科目については翌年の試験においてそれが免除されますので、合格の敷居もぐっと低くなったといえるでしょう。また国内旅行業務取扱管理者の資格取得者は総合旅行業務取扱管理者試験において“国内旅行業務、法令”の2科目が免除され“海外旅行業務、約款”の2科目のみの受験が可能です。
国内旅行業務取扱管理者試験は“旅行業法とそれに基づく命令”から25問、“旅行業、運送、宿泊についての約款”から6問、そして各料金や実務処理能力に関連した“国内旅行実務”から11問の計42問を2時間で解答します。約款や法令については出題される範囲も狭く特別難しいことはないでしょう。ただし、地理もしくは語学に関する問題では広くニュースなどをチェックしておく必要もあり、また意外にも運賃の料金計算は慣れるまで難しく感じるかもしれません。なお総合旅行業務取扱管理者試験は、国内旅行業務取扱管理者試験の出題範囲に加えて“海外旅行実務”に関する問題が出題されます。範囲が広いため、集中的な学習が必要となりますから独学ではなく大学主催の資格講座などを利用する事も検討してみましょう。
旅行業務取扱管理者の年収モデル
※下記はあくまで一例です。資格を取得しただけでは収入は約束されませんので、しっかりとした就職活動も必要になります。
〜政令市で就職したケース〜
- 年収:
204万〜228万円
- 給与・昇給:
賞与は年2回
- 勤務時間:
8時〜17時
- 休日・休暇:
日曜 祝日など
京都市内にある介護施設への就職ケースです。一見旅行業とは無縁に思える職場ですが、近年は高齢者へのサービス拡大の一環として施設入居者・利用者向けの旅行を企画・運営する動きも出てきています。旅行業者は、各営業所に旅行業務取扱管理者を最低1名は置くことが法律で決まっていますので、そうした時に同資格保有者が重宝されることになるわけです。同資格を目指す方は、この就職ケースを“新たな就職先の可能性の1つ”として是非とも頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
〜地方で就職したケース〜
- 年収:
183万円
- 給与・昇給:
- 勤務時間:
11時〜
- 休日・休暇:
土曜 日曜 祝日
東京都八王子市内で旅行業務を扱う企業へと就職したモデルケースです。外国人の社長のもと東南アジアへの旅行手配を行っているため、総合旅行業務取扱管理者が募集されていました。地方都市には海外からやってきた人が多く住んでいるケースも多く、そうした人の中には“日本から母国へ旅する旅行者をサポートする業務”あるいは“海外から来た外国人を案内し、各種手続きや手配をする業務”をはじめる人も少なくないようです。
※当サイト独自の基準ですので、一般的な指標とは異なります。あくまで参考程度にとどめてください。
- Q1:どの学部に興味がありますか?
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