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立教女学院中学のデータ
まずは、立教女学院中学の基本的な情報から見ていきましょう。
・制服
立教女学院中学ではキリスト教に基づく人間教育として、生徒の人格と自由が尊重されているため、制服はありません。
・教員、生徒数
生徒数は592名(2018年4月6日現在)、専任教員数は56名(中学校・高等学校合わせて)です。
京王井の頭線「三鷹台駅」から徒歩1分とアクセスが良い立地にあり、都内だけでなく神奈川県、千葉県、埼玉県からも通学する生徒もいます。
・教育課程
立教女学院中学の教育課程は6年間の一貫教育に基づき、国語、数学、理科、英語は高校の先取りの授業が行われています。英語は学習進度別にクラス編成が行われ、少人数制のきめ細かい授業が行われているのが特徴です。
立教大学とは別法人ではあるものの、創立者が同じ姉妹校であり、高校卒業生の半数は立教大学に進学しています。
・施設
聖マーガレット礼拝堂、講堂、ヘイウッド・ライブラリー、コンピューター室などが併設されています。
総合体育館は、2014年に新設され、大小2つのアリーナだけでなく、プールや多目的フロア、特別音楽教室も併設する文化総合施設となっています。
・部活動
部活動は、ダンス部やバスケットボール部、水泳部などの9種類の運動部、音楽部や科学部、茶道部に美術部などの9種類の文化部があります。
・行事
4月の入学式、3月の卒業式をはじめ、5月の長崎・平戸への修学旅行(3年生)、6月のキャンプ(1年・2年)、10月のマーガレット祭(文化祭)、その他ボランティアやキャンプなど課外活動にも力を入れています。
立教女学院中学の特徴
続いて、立教女学院中学ならではの特徴をご紹介します。
・ARE学習
ARE学習とは、自らテーマを求め(Ask)、調べ(Research)、言語化して発表する(Express)のことで、立教女学院中学では2000年より実施されています。
主題として、新聞や平和学習、人権などが取り上げられており、将来の学力だけではなく、社会への貢献なども含んだ自学自習能力を養うプログラムとして取り入れられています。
・土曜集会プログラム
年間10回程度行われる土曜集会プログラムは、立教女学院中学独自のものであり、現代社会と向き合うプログラムです。教会司祭、詩人、落語家、大学教授などの講義や映画鑑賞など通して、考え学ぶことができます。
2018年度の中学校テーマは「隣人を大切にして、平和な社会をつくろう サブテーマ『つながるいのち―多様性をみつめて―』」。いのちに関するテーマが採択されています。
立教女学院中学の学費
次に、実際に入学するとなった場合にかかってくる学費と、その内訳をご紹介します。
・入学金
立教女学院中学の入学時に必要な費用は、入学金25万円、施設費25万円、藤の会入会金1万円、合計で51万円となっています。
・授業料
授業料は年額54万円で、前期(4月)と後期(10月)に分けて納入が必要です。
その他必要な経費は、維持費3万6,000円、保険冷暖房費2万4,000円。生徒会費や同窓会費などの費用を含めて14万1,000円と、授業料以外に合計20万1,600円が必要となります。
・その他
使徒を特定している特定寄付と、一般寄付があり支援を呼びかけています。
その他、成績優秀な生徒に与えられるミシシッピー奨学金や、立教女学院育英奨学資金や藤の会奨学金制度が創設されています。
立教女学院中学の受験
立教女学院中学への受験情報は、どういったものなのでしょうか?偏差値や倍率から確認してみましょう。
・偏差値
「スタディ中学受験」によると、立教女学院中学の偏差値は61となっており、首都圏の私立女子高の中では高い方に位置します。
引用元:http://www.study1.jp/kanto/list/deviation.html
・倍率
一般入試定員、約110名に対して受験者は2018年282名、2017年282名、2016年240名と約2.5倍前後の倍率となっています。
合格者数は定員約110名とありますが、2018年131名、1017年124名、2016年122名と定員よりも少し多めに合格数をとる傾向にあるようです。
・受験情報
2019年の募集人数は約110名、帰国生は約20名の定員です。
受験は保護者同伴の面接と試験が別日に実施されます。試験は国語・算数各45分が90点満点、社会・理科各30分60点と、国語・算数の比率が大きくなっています。
合格発表は、受験日当日の21時にホームページ上にて発表、翌日に学校構内に掲示されます。
立教女学院中学の評判や口コミ
立教女学院中学の口コミを調べてみると、施設と治安・アクセスの良さに対して評価が良く、子どもたちにとって良い環境であることが分かります。
また、制服がない、校則が緩いにもかかわらず、風紀が乱れず子どもたちがのびのびしているという意見が多く見られました。
「自主性を重んじながらも、伝統を大切にする校風です。個性的な子供が多いと思います。」
「本人の自主性を尊重しながら、自己責任で取り組ませる考え方は大人になって自律的行動を伸ばせる。」
引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7786/
伝統がありつつも、子ども達自身を尊重し、学ばせる姿勢は保護者にとっても好評で、安心して進学させられそうです。「中高一貫教育(高校からの入学はない)だが、小学校も含め、立教女学院としての一貫した教育理念があり、女性の自立を促し、子供たちは、色々なことに積極的に取り組み、やり遂げる力が養われると思う。」
「基本的にはほとんどの生徒が上の高校にあがるが、それなりに基準はあるので、それはクリアをしないと上がれない。」
引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7786/通常、高校進学時には入試があるため、友人や生活が変わりがちですが、立教女学院中学は高校からの入学はなく、中学からのメンバーを引き継いで6年間を過ごします。
6年間という時間の中で、友人作りも含めて、自分がやりたいこと、将来のことなどを考え、さまざまなことに挑戦する環境があることは、子ども自身が成長していける環境だと思えます。
「大学付属校なので全体がのんびりしてると思うが近年他大学を受験する子供が増えて勉強に対する取り組みが積極的になっていると思う。」
「系列の立教大学に進学する人が多いなか、学校推薦の大学多数あり、うちの娘も学校推薦で早稲田大学に進学できた」
引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7786/大学への進学は、立教大学への進学が約半数(2018年度は49.5%)となっていますが、他大学への推薦や進学への準備も整えられているので、将来に対して視野を広げた勉強ができる環境と言えます。
「スマホや携帯を学内に持ってきてはダメなところが、親としては大変良い。」
「携帯電話の持ち込みが未だに禁止なのでそれはOKにしてもらいたいと思ってます。」
引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7786/
校則は厳しすぎないのが特徴ですが、携帯の持ち込みは禁止されています。
まとめ
中高完全一貫教育であり、子どもの自立を尊重してくれる校風から、受験戦争にもまれるのが向いていないお子さんに向いています。
校則による制限もそこまでなく、制服がないのは、子ども自身が自分を律することができる教育がされている証明でしょう。
教育理念が一貫しており歴史と伝統がある、緑に囲まれた自然環境が豊かである、大学進学にも推薦枠があるなどから、お子さんを安心して通わせることのできる学校です。
中学受験をお考えの方は、受験情報とは別にこちらの体調管理やインフルエンザ対策ページもご確認ください。