成城学園中学校

6年間の教育プログラムで全学生の大学進学を目指す成城学園中学校

成城学園といえば、1つのキャンパス内に幼稚園から大学まで擁する学校法人です。中学校は正式名称「成城学園中学校高等学校」のとおり、高校と1つの校舎になっています。そんな成城学園中学校の魅力を探ってみましょう。

この記事は約11分で読み終わります。

成城学園中学校のデータ

成城学園中学校は世田谷区の閑静な住宅街にあり、小田急小田原線の成城学園駅を下車すると正門まで徒歩4分です。正門前の通りはいちょう並木になっています。生徒数は1学年平均250人前後で、全校では739人です(2018年5月現在)。

クラス数は1年生が8つ、2年生と3年生が6つ。1クラスあたりの人数はそれぞれ約30名と40名です。教員数は中学校だけで40名おり、さらに専任講師7名と非常勤講師18名を加えて計65名で生徒をサポートします。

制服は学校設立当初から「紳士たれ」という精神のもと、男子のみ指定されています。かつてはスーツだった名残で、現在はブレザーにスラックス、ネクタイです。女子の制服はありませんが、襟と袖が付いたブラウスにスカートという決まりがあります。男女とも夏なら半袖やポロシャツ、冬ならセーターやパーカーの着用が可能です。

教育課程は高校も含めた6年を3つのステージに分け、最初の2年は基礎と基本の充実、次の2年は応用・発展の習得に重点を置きます。進路別にクラスが分かれるのは高校2年生からです。カリキュラムは週34時限で組まれており、英語は常に6時限確保するなど最も力を入れています。国語と数学も基礎教科という位置づけです。

2016年3月に完成した校舎は地上4階、地下1階建です。随所に広場や回廊(コリドー)、ラウンジ、ウッドデッキを設け、教師と生徒あるいは中学生と高校生が自然と交流しやすくなっています。

地下にあるカフェテリアにはテラス席もあり、昼食が楽しみになりそうです。3階には「グローバルゾーン」といって英語で会話するエリアがあります。他にも理科実験室が集中している「サイエンスゾーン」や、芸術分野の教室が揃う芸術棟がある充実ぶりです。

部活動は文化部が13、運動部が19あります。キャンバス内には中高生専用の体育館や大プール、2つのグラウンドがあり、部活動でも頻繁に使われています。テニスや水泳、バレー、ラグビーなどは対外試合で好成績を残しています。中学生の最終下校は18時で、それより遅くなる心配はありません。

年間行事の目玉は7月の「海の学校」(1年生のみ)や「山の学校」(2年生のみ)です。入学直後は海の学校に向けてプールの授業が活発に行われます。冬には自由参加型のスキー学校もあります。私立の中学校でスキー学校を始めたのは成城学園中学校が初めてだそうです。

成城学園中学校の特徴

成城学園中学校は高校との一貫教育により、6年で1つの教育プログラムを組んでいるのが特徴です。さらに先述のとおり3つのステージに分けて、自己実現へ向けてのステップアップを図ります。目指すのは全学生の大学進学です。

「自学自習」の姿勢が基本で家庭でも学習を習慣づけるなど、中学校では授業と復習の積み重ねによって学力を高めるのが中心です。地下にある図書室内には自習室を設け、放課後から意欲的に復習できる環境作りをしています。

さらに学力不振の生徒には、「R週間」といって年に数回の復習や補習用の期間があります。成城大学の在学生による個別指導もあるなど、生徒が落ちこぼれないためのサポート体制も万全です。

英語については2年生からクラスを2分割して、20人前後の授業を行います。3年生になると習熟度別に3分割です。週6時限の中には「オーラル・コミュニケーション」の授業があり、ネイティブの教師による話せて使える活きた英語を学習できます。

他にも、リスニングとスピーキングについては自宅でe‐ラーニングによる学習が可能です。成城学園中学校では2年生で英検3級、3年生で準2級相当の英語力を目指します。英語力次第では3年生のときにオーストラリアへ短期留学できるかもしれません。高校生になるとアメリカやカナダに留学できるなど、国際交流の幅が広がります。

サイエンスゾーンがあるように理系の教育にも熱心です。授業では積極的に実験を行い、思考力や探求心、観察眼を養います。ここで培われた基礎力は、高校2年以降の理数コースでさらに高められるでしょう。

成城学園で大学進学に向けてクラスが分けられるのは高校2年生からですが、キャリア支援は中学3年生から「進路ガイダンス」という形で行われます。卒業生から大学の選び方や受験に向けての準備、実際の大学生活をうかがい、将来の展望を構築するきっかけを作るのです。

もちろん学習以外の教育プログラムもあります。先述の海の学校や山の学校だけでなく、3年生の3学期には「選択学習」といって卒業制作や演奏会を行う機会があります。20種類以上の中から好きなものを選び、専門的な指導を受けられるシステムです。

成城学園中学校の学費

成城学園中学校の入学金は250,000円です。一方、授業料が700,000円、施設維持費が300,000円、空調費が10,000円で、これらをトータルした1,010,000円は毎年納入しなければいけません。授業料は3回に分けて納入することも可能です。他にも納付金として父母会費6,000円と積立金などの預り金95,000円がかかります。男子は制服も必要です。

3年間の総支払額は3,381,000円+αとなり、私立中学校の学費としてはかなり高い部類に入ります。入学金は少なめですが、維持施設費が多めです。校舎や設備の充実ぶりを考えると仕方ないかもしれません。なお高校も入学金や授業料は同額です。

成城学園中学校の受験

2019年度の成城学園中学校の入試情報は既に公表されています。試験は1月9日に海外帰国生向け、2月1日に一般向けの1回目、2月3日に一般向けの2回目と計3回行われる予定です。1回でも合格できますが、2回受けると点数が加算されるなど有利になります。受験料は1回だけなら30,000円、2回受けると40,000円です。

試験内容は海外帰国生が国語と算数の基礎学力試験と個人面接で、一般向けは国語、算数、社会、理科の4科目です。合否は遅くても翌日までに判明します。

2018年度は募集人数に対して1回目で4倍、2回目で9倍の応募がありました。日能研の調べでも、倍率はそれぞれ4.2と9.5です。
https://www.nichinoken.co.jp/np5/schoolinfo/bairitsu/cmp/13.html

ただし合格者はそれぞれ予定の1.3倍、1.4倍とやや多めに確保しています。合格ラインは300点満点で1回目が171点、2回目が166点でした。2017年度は186点と178点、2016年度は197点、184点ですから、200点が目安といえます。

偏差値は同じ日能研の調べによると、一般向けの場合で男女とも結果R4で「48」です。
https://www.nichinoken.co.jp/np5/schoolinfo/pdf/r4/results/r4_2018_e_m.pdf
https://www.nichinoken.co.jp/np5/schoolinfo/pdf/r4/results/r4_2018_e_f.pdf

説明会や相談会は6月からキャンバス内をはじめ、外部でも行われます。体育祭や文化祭は一般公開です。ただし一部の私立中学校で行われる試験対策はありません。

成城学園中学校の評判や口コミ

最後にインターネット上にある成城学園中学校の評判や口コミを紹介しましょう。

————————————–
新校舎で快適に学校生活が送れています。
この学校を選んでよかったと娘が言っています。安心して通わすことのできる学校です。

学校では、独自のプリントで授業が行われるので、小学校での教科書通りの簡単な授業はあまり興味をもたなかった娘ですが、中学に入ってからは、しっかり興味をもって授業を聞いているようです。進学実績は指定校の推薦も多くあるので、魅力だと思います。

女子トイレは、ホテルの施設みたいに綺麗で洗練されています。

卒業生の俳優の方もテレビで成城の部活動について懐かしく思い出話をされてました。
熱心な先生が多いと思います。

いじめの少なさは入学前に一番心配しましたが、入学後、特に聞いていません。

校則で携帯が校内使用禁止なのはありがたいです。
————————————–
引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7708/

————————————–
自由なのはいいが、あまり勉強しないので、小学校からの内部組との差が大きい。担任に当たりハズレがある。来年度から運動会は中高合同で開催。

試験1週間前にあまり勉強ができない子は補習のお手紙がくる。成城大学生のチューターも教えてくれる。中間、期末と合わせて成績が優秀だと、賞状とフリクション3色ボールペンがもらえる。

ほぼ、高校には進学できる。成績表に1がないこと。欠席が3分の1以上ないこと。非常にゆるい基準。成城大学への内部進学率は50%。外部受験する子が増えているようだ。

体育館、校庭も広く、部活動は盛んである。中高一貫校舎になり、図書館の上は職員室になった。個人でクラブに所属していて活躍している子や、テニス部、ラグビー部は優秀。先生をあだ名で呼んだり仲が良い。いじめは聞いたことがない。

女子はスカート、襟付きのシャツさえ着ていればよし。夏はポロシャツの子が多い。パーカー、トレーナー等、寒ければ着てよし。教室は土足、上履きは必要なし。非常にゆるい。
————————————–
引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7708/

————————————–
共学校でもあり生徒同士の中はとてもよい学校で、団結力もあり、学園生活は充実していると思います。自主的な姿勢を重んじているため、過度に厳しい規則などはなく自由な校風です。学費だけをみればそれほど他校に比して費用が高いわけではありません。

しかし、裕福な家庭の子息が多く、ファッションやレジャーにはお金がかかることが多いため、付き合いにはお金がかかります。父兄は金銭的に余裕がある方が多いため大らかで他人の噂話などに花が咲くようなことは余り無いように思います。学力面では、生徒間の差が比較的大きいですが、学校側のサポートは弱いため、下位に甘んじると進学できない場合もあります。ただレールに乗るだけや周囲に流されるのではなく自覚をもって学園生活を送れる生徒には良い学校だと思います。

一応、下位の生徒には補講はありますが、成績が上がらなければ進級できないので、最後は本人次第です。生徒には勉強が苦手な子もいるので、成績の差は大きく、上位と下位では姿勢も大きく違います。

上位の生徒は他大学への進学を中学から考えていることが多く、そのような生徒は中学から塾に行ったり、日ごろから勉強しています。入学後にどの生徒と仲良くなるかも影響がありますが、目標や自覚がないと流されてしまうこともあります。中学から高校へ進学時と高校から大学への進学時に一定数は内部進学できません。

高校には他大学進学コースもあり、他大学を受験しても成城大学の内部進学を放棄しなくて良いのが最大の特徴です。

また大学からの指定校推薦もあります。特に成城大学には理系が無いため、理系の指定校推薦も結構あります。中学から高校へ進学できない生徒が絶対評価なので人数は変動しますが毎年結構います。

担任となる先生方は熱心な先生が多いと思います。また、授業態度を重要視される先生が多いように思います。

幼稚園から大学までが同一敷地内にあります。グラウンドは第1、第2とありますが、運動会などは第1グラウンドを使用します。他校と比しても広いグラウンドです。大学に屋内プールはありますが中高の授業では野外プールを使用します。

部活は週3日程度が多く、特別厳しくはないと思います。男子テニス部が全国大会に出ることもあるようです。個人競技では個人でスクールに通っている生徒がおり全国クラスの成績を残す生徒が何人かいますが部として強いわけではありません。

問題になるようないじめは聞いて言いません。生徒間の中がよいので学年が上がるにつれいじめの話題も出なくなります。

携帯電話の所持は禁止されていませんが、学内での使用は禁止です。比較的、自由な校風です。
————————————–
引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7708/

成城学園中学校の評判や口コミを要約すると以下のとおりとなります。

・自由な校風だが乱れてはおらず、いじめもあまり聞かない
・高校には比較的容易に進学できるが、学力が上がるかは本人次第

快適な中学生活が送れて、一定の成績と出席日数があれば高校にも進学できますが、やはり学費の高さがネックといえるでしょう。

まとめ

成城学園中学校は高校を含めた6年間で教育プログラムを組んでおり、その中で自己実現と大学進学を目指しています。充実した設備と環境が学習をサポートしてくれるでしょう。

特に英語や理系の授業に力を入れています。一度入学すれば高校までは容易に進学可能で、さらに成城大学も目指せる点は大きなメリットです。

 

中学受験をお考えの方は、受験情報とは別にこちらの体調管理やインフルエンザ対策ページもご確認ください。

 

中学受験前の体調管理が集中力を作る|家族でできるインフルエンザの予防対策とは