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知を伸ばすだけでなく人間性の向上にも重点を置くサレジオ中学校

サレジオ中学校は東京都にあるカトリック系のミッションスクールで男子校です。同じ敷地内に男女共学の小学校が併設されています。「バレーボールが強い」というイメージがありますが、それ以外にどのような特徴があるのでしょうか。

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サレジオ中学校のデータ

サレジオ中学校は小平市の南側にあり、ほぼ小金井市と隣接しています。近くには養護施設「東京サレジオ学園」があり、東京学芸大学も歩いて行ける距離です。

最寄駅からは2㎞近く離れているため、生徒のほとんどがバスに乗り換えて通学します。なお、神奈川県横浜市にある「サレジオ学院中学校・高等学校」とは別です。

制服はブレザーにワイシャツ、スラックスです。夏は半袖のワイシャツを着用します。生徒数は1学年につき1クラス30人しかおらず、全校でも100人未満です。10ある科目それぞれに担当教師がいて、贅沢に指導を行います。

小学校が同じ敷地内にありますが、教育課程において密接な関係があるわけではありません。小学校は男女共学、中学校は男子校という違いもあります。

小学校では生徒たちが笑顔でいられるよう愛情あふれる教育を行いますが、中学校は1人の男性として謙虚で強く逞しくあることを求められます。いわば勉強で高い目標を設定するよりも、人間性を高める教育に重点を置いています。

それは校舎の違いにも現れており、バンガローのような小学校の教室に対して、中学校は普通の2階建です。ただし生徒数の少なさから全学年がワンフロアで勉強しており、自然と交流が深まるようになっています。

他にはカトリックのミッションスクールならではの司牧室があり、プールやコンピューター室、鍵盤楽器を備えた音楽室があるなど、生徒数のわりに設備は充実しています。公園を思わせる広場が2つあり、1年を通して豊かな自然を感じられるでしょう。

放課後の部活動は全員参加で、生徒は必ずバレーボール部、サッカー部、陸上部(ポリアスロン)のいずれかに所属しなければいけません。サレジオ中学校では部活動もカリキュラムの一環として組み込んでいます。そのため生徒が帰れるのは部活動が終わる18時です。

年間行事の中では体育祭が小学校と共同で行われます。文化祭は展示と舞台表現の2種類です。クリスマスの集いやミサなどカトリック色の強い行事や、ミッションスクール同士の交流もあります。

サレジオ中学校の特徴

サレジオ中学校はその名の通り「サレジオ修道会」が経営母体です。サレジオ修道会とは19世紀のカトリック司祭「聖ヨハネ・ボスコ」が創立した教会組織で、「サレジオ」という名前はスイスのジュネーブで活躍した聖フランシスコ・サレジオに由来しています。

フランシスコ・サレジオは17世紀の宗教改革の最中、困難な状況にありながら熱心に宣教活動を行い、精神的指導者として活躍しました。思想家として著書も残しています。ヨハネ・ボスコは生きた時代こそ違えど、彼の人柄や思想に感銘を受けて組織に「サレジオ」と名付けたのです。

そんなヨハネ・ボスコの教育理念は「予防教育法」です。強制的に厳しく規則を守らせるのではなく、先に必然性を学ばせて自ら規則を守らせるようにします。その柱となるのが「愛情」「道理」「宗教」の3つです。

単に進学を目指したり、グローバルな人材を育成したりするだけなら英語や数学、国語を中心とした勉強になるでしょう。

これに対してサレジオ中学校では知を伸ばすのはもちろん、感性を磨く音楽や美術、心身を鍛える体育にも同じように力を入れています。さらに予防教育法を体現する「倫理」の授業も設けられています。

全体の6割以上を占める知を伸ばす授業では、学ぶ以外にも検定を受けたり教室の外で体験したりするなど、より実用的な能力が身につくよう工夫されています。数学をゲーム感覚で学べたり、国語で本を執筆・編集したりするのもその一環です。

感性を磨く授業では実際に器材に触れ、思うがままに操作しながら表現力を高めていきます。もちろん、ただ楽しむだけでなく発表の場が設けられており、希望する生徒にはさらなる指導を行います。心身を鍛える授業では競技を通して運動能力を高め、身体の調整力を養います。まずはケガをしない方法を知るというのが前提です。

倫理の授業ではサレジオ会やヨハネ・ボスコはもちろん、キリスト教についての理解も深めていきます。学年が上がるごとに聖書を読んだり、そこで得られたメッセージを生徒が自分自身に反映させたりする授業もあります。カトリックのミッションスクールであることが特に実感できる時間です。

進路指導では教員が生徒の個性を伸ばせるようにサポートし、ほぼ全員が高校に進学しています。同じグループの東京都町田市にある「サレジオ工業高等専門学校」への推薦制度もあります。一貫教育ではないから不利だということはありません。

もう1つサレジオ中学校は、上級生と下級生との交流が活発です。上下関係は無く呼び捨てでも問題にはなりません。これは全学年がワンフロアで勉強し、同じ部活動を行っていることが影響しています。たとえ1学年の人数が少なくても幅広い交流ができるでしょう。卒業後につくづく人間関係に恵まれていたことを実感できるはずです。

サレジオ中学校の学費

サレジオ中学校の入学金は80,000円であり、入学前には学校指定の制服や体育着などを購入するための費用(約110,000円)も必要になります。

年間にかかる費用は授業料が408,000円、施設設備費が120,000円で、これらは3年間変わりません。あとは学年に応じて積立金や預り金、用品代、立替金などが発生します。

トータルすると1年につき600,000円前後が目安です。入学金も含めた3年間の合計は、ほぼ2,000,000円くらいになります。私立中学校の中ではかなり安い部類です。

サレジオ中学校の受験

2019年度のサレジオ中学校の入試情報は既に公開されており、試験日は2019年2月2日(土)の1回のみです。試験科目は国語(作文)、数学で、面接は保護者同伴となります。検定料は10,000円です。もちろん応募できるのは男子のみで、定員は30名と決まっています。

日能研の調べによると倍率は2018年度が0.8倍で、2017年度も0.7倍と2年連続定員割れしています。ただし2016年度は1.3倍であり、出願したから必ず合格できるとは限りません。
https://www.nichinoken.co.jp/np5/schoolinfo/bairitsu/cmp/11.html

偏差値はシリタスの調べで「47」です。
http://www.chu-shigaku.com/detail/a00404.html

学校説明会は6月から3回予定されており、外部での説明会も他の私立中学校やキリスト教の学校と共同で開催されます。また6月の体育祭と11月の文化祭は見学自由です。

サレジオ中学校の評判や口コミ

最後にインターネット上にあるサレジオ中学校の評判や口コミを紹介しましょう。

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先生方は家庭的でユーモアもあり、愛情が深い。豊かな自然の中で伸び伸び過ごせます。のびやかな環境でありつつ、保護者は教育熱心でここぞと選んでやって来る方ばかり。学校にも協力的。素直に人の長所をみつけ、誉めれる度量の大きい稀有な生徒ばかり。
無宗教ですが、入学しても押し付けがましくなく、自然に振る舞えます。

補習的な事は先生のご厚意でして頂けました。学習面で能力の高い生徒も講習では他の生徒をフォロー。子供達同士でも助け合ったり、切磋琢磨していました。

バレーボール名門校なのでスポーツ推薦で私立の名門や有名校には行けます。他の生徒さんはそもそも保護者が教育熱心なので学校と塾も両立しやすく、力をつけていきます。

人数的には小規模校ですが、私立らしい広さの校庭や優雅なデザインの体育館、図書は冊数は少ないですが、オープンスペースで居心地良い空間の設えです。

バレーボールは日本の強化選手を輩出したり、優勝もあり、圧倒的な有名校です。他にもポリアスロン部(陸上部)、サッカー部とあります。実績は少ないですが、先生、部員、仲も良く、楽しんでやっています。生徒も先生も人の短所より長所を見る。誰が勉強が出来てもスポーツができても、ひがまず、妬まず、素直に誉め、一緒に心から喜ぶ事ができる。

校則は伸び伸び。でも放任はされないし、けじめもつける。常識の範囲。もちろん、茶髪等は厳禁です。
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引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/8169/rd_237459/

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サレジオと言えば、バレーボール部が全国レベルの強豪です。 「健全な精神は健全な肉体に宿る」思想から、部活はサッカー部と陸上部のみ(文化系はない)、スポーツの経験があまりないお子さんは陸上を選ばれる場合が多いそうです。

また情操教育にも力を入れており、倫理(宗教)の時間があるのはもちろん、音楽の授業では卒業までに「自分の1曲」をピアノで弾けるよう指導して頂けるとのこと。

学習面ではあまり詳しいことが分からないのですが、近年の進学先を見ると都立トップ校や大学附属(これはスポーツ推薦かも)まで様々で、個々の希望を尊重して頂けそうな雰囲気です。

緑豊かで広大な敷地も、四季折々の移ろいを目の当たりにすることができ、心豊かに育まれそうです。 わが家も男子なら行かせてみたい学校です。
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引用元:https://www.inter-edu.com/forum/read.php?1238,2770584

サレジオ中学校の評判や口コミを要約すると以下のとおりとなります。

・カトリック系の中学校だが宗教を強制したり、押し付けたりはしない
・保護者はスポーツなり、指導方針なりこだわった上でサレジオ中学校を選んでいる
・度量の大きさが養われ、互いに助け合い喜び合う精神が培われる
・常識的な範囲でのびのびできる

学力の向上よりも人間性を高めることに重点が置かれているため、保護者側もそれを理解した上でお子さんを入学させているようです。偏差値や進学実績で見る限り、以降の高校や大学の進学で不利になることは無さそうです。

まとめ

サレジオ中学校はヨハネ・ボスコの予防教育法という理念のもと、愛情・道理・宗教という3つの柱で人間性を高める教育を行っています。生徒を大切に育ててくれる教師に出会えて仲間と深く分かり合える環境だからこそ、学力重視の中学校では得られない特別な経験ができるでしょう。

 

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